1. はじめに
当サイト(おうち起業AIレシピ)を利用するユーザーから、「長い文章を貼り付けたらエラーになった」「読み込んでくれない」という問い合わせが来ることがあります。
これは、AIモデルやプランによって「プロンプト入力欄(チャットボックス)」に入力できる容量が大きく異なるためです。
このマニュアルでは、主要なAI(Gemini, ChatGPT)の限界値を把握し、私たちがどのようなプロンプトを提供・案内すべきかを共有します。
2. 基礎知識:「文字数」ではなく「トークン」
まず大前提として、AIは「文字数」ではなく「トークン」という単位で容量を計算しています。
- 英語: 1単語 $\approx$ 1トークン
- 日本語: 1文字 $\approx$ 1〜1.5トークン (漢字やひらがなで変動)
つまり、「日本語は英語よりも容量を食いやすい」という点を覚えておいてください。
※以下の目安は、わかりやすく「日本語の文字数」で換算しています。
3. GeminiとChatGPTの比較(2025年12月時点)
結論から言うと、「長文読解ならGemini一択」です。
| サービス名 | 入力できる量のイメージ | 日本語文字数の目安 | 向いている用途 |
| Gemini | 超・大容量 (文庫本 数冊〜十数冊分) | 70万〜140万文字 (無料版でも約70万文字) | ・本1冊丸ごとの要約 ・大量の会議議事録の分析 ・複雑なコード全体の解析 |
| ChatGPT | 通常サイズ (論文1本〜短編小説程度) | 2,000〜8万文字 (※貼り付け制限がかかる場合あり) | ・メールの下書き ・短い記事の作成・要約 ・アイデア出し |
⚠️ 注意点
ChatGPTは、AIの記憶容量(コンテキストウィンドウ)自体は大きいですが、チャット入力欄に一度にテキストを貼り付けるとエラーになることがあります。
4. どれくらいの量か「モノ」で例える
ユーザーに説明する際は、以下のイメージを使うと伝わりやすいです。
- ChatGPT (無料版) の限界:
- ブログ記事 1〜2記事分
- A4レポート 2〜3枚分
- ChatGPT (有料版) の限界:
- 新書 1冊分くらい
- 学術論文 1〜2本分
- Gemini (無料・有料) の限界:
- ハリー・ポッター全巻 レベル(※有料版の最大値の場合)
- 企業の年間決算資料 まるごと
- 1時間の動画データ
5. プロンプトをAIに貼り付ける前のガイドライン
コピーしたプロンプトの文字数が、どう見ても多い場合は、以下の点を考慮してください。
① 「ここにテキストを貼り付けて」系のプロンプトの場合
貼り付けるテキストが「長文(議事録やレポート)」になる可能性がある場合の対策。
【推奨注釈】
※文章が非常に長い場合(数万文字以上)、ChatGPTではエラーになることがあります。その場合はGeminiを使用するか、データをファイルにしAIにて添付するようにしてください。
5. まとめ
- 圧倒的な量はGemini(何も気にせず放り込める)。
- 日常使いはChatGPT(ただし長文コピペには弱い)。
- 回避策は「ファイルアップロード」。

